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本の空間にて。



表、焔の月7日目のSS。


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「・・・・・・と、いうことなんだ・・・」

「まさか、そんな力があるなんて思わなかった」

「なんで、こんなところにあったのかなぁ・・・」


薄暗い小さな空間で話し合う二人。
その空間には所狭しと大量の本があり、入り口から一番奥に小さなテーブルがある。
そこに二人はいた。

一人の声は高くて穏やかな声。
もう一人の声は落ち着いた声。


「それは私も聞きたいよ。
 でも、おじーさん、いつどこで入手したとか覚えてないみたい」

「・・・・・・そっか・・・そうだよな」

「それで、ヴィオとあの子が行った異世界とかもうわかってるの?」


穏やかな声の持ち主は説明し終えたもう一人の疑問に答えたあと、そう尋ねた。


「それはもう調べた・・・けど」

「けど?」

「ピンクの髪の人が一緒にいるかどうかは保証できないよ・・・?
 アルトの話だと二人とも協力しそうでもないし・・・」


もう一人が困ったような声でそういうと、一人は笑顔でこういった。


「大丈夫よ。二人で手分けし――」
「ダメだよ」


が、その提案を言いきる前に却下される。
却下したもう一人の声は続ける。


「僕一人で行く」


それを聞いた穏やかな声の持ち主は顔を膨らませ、それを見た落ち着いた声の持ち主は少し驚いた。


「なんでダメなの?」

「・・・・・・連絡手段とかどうするの?
 あっちではケータイでの連絡は無理だよ・・・・・・」


少し呆れながら言ったあと、少し間が開く。
何か言うのを躊躇っているようだったが、やがて声は言葉を紡いだ。


「それに・・・ヴィオが飛ばされたセルフォリーフってところは、異常現象によって他の世界に救援要求してるらしいんだ・・・。
 だから、もしかしたら戦うことにもなるだろうし・・・何かよくないことが起これば・・・・・・困る」

「あ・・・私が行くには無理があったのね・・・ごめんね」

 
「謝ることじゃないよ・・・」


一人が少し落ち込んだ様子で謝ると、もう一人は優しく答える。
その人の様子を見て、ホッとしたのか穏やかな声の持ち主の声は元のトーンに戻る。


「・・・と、なるとヴィオたちは大丈夫かしら」

「大丈夫だよ・・・街も普通に機能しているらしいから」

「そうなの。よかった・・・」


街があることによほど安心したのか、穏やかな声の持ち主は笑顔になった。
その姿を見て、落ち着いた声の持ち主は優しく微笑み、



「それじゃ・・・探しに行ってくるよ」



鮮やかな水色のポニーテールをなびかせて、そう言った。


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よかったね、SSにやっと登場できたよ。恩人さん!!(


ってことで、
偽島でも時々ヴィオの言葉から出ていた『恩人さん』と
ヴィオのプロフで出てきた『友人さん』の登場です。

・・・まぁ、友人さんは宿で何度か乱入しているんですがね(



見ての通り、飛ばされたヴィオの救出のための話ですね。
これから友人さんの捜索がはじまるよ!

ただ、いつヴィオと合流するんだろうね、友人さん。



近いうちに、キャラ設定かかないとねー
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